装置の選び方
使用用途(原理/方法)で選ぶ
粒子径分布測定装置の選択は、使用用途によって大いに左右されます。例えば、食品や薬品の粒子径測定には、サンプルのダメージを防ぐ非接触型の装置が適切です。
一方、建設や鉱業分野では比較的大きな粒子を測定できるレーザ回折・散乱法(LD)を用いた装置が活躍します。また、研究や開発の場面では、微細な粒子の測定や詳細なデータを得られる動的光散乱法(DLS)が向いているかもしれません。
さらに粒子の形状を測定する必要がある場合は、動的画像解析法(DIA)を採用した装置が対応しています。
使用用途に合わせて適切な粒子径分布測定装置を選ぶことで、より正確かつ有効な測定結果を得ることが可能となります。
測定範囲で選ぶ
測定できる範囲も、粒子径分布測定装置を選ぶうえでの重要な判断基準となるため、あらかじめ求められる粒子サイズの範囲を把握しておくことが必要です。
例えば、微細な粒子を測定する必要がある場合は、ナノメートル(nm)単位で測定可能な装置を選択する必要があります。一方、肉眼で確認可能な粗大粒子を測定する場合は、ミリメートル(mm)単位で測定可能な装置を選びましょう。
当然のことながら、カバーできる範囲が広い装置は多様なサンプルに対応できるため、適応性が高いといえます。
精度(分解能)で選ぶ
精度(分解能)は粒子径分布測定装置を選ぶ際に重要な要素の一つです。
高い分解能を持つ装置は、粒子のサイズ差をより詳細に捉えることができます。一方、必要以上に高い分解能の装置を選ぶと、その分コストが高くなる可能性があります。
サンプルへの対応(種類や量)で選ぶ
分析対象となる粒子が液体か固体か、また化学反応によって性質が変化する可能性があるかなどによっても、選択肢となる装置が変わってきます。
また、サンプル量も考慮に入れる必要があるでしょう。一部の測定装置は少量のサンプルでも高精度な測定が可能ですが、一方で大量のサンプルを必要とする装置もあります。
研究の内容や目的、サンプルの入手難易度などにより、どの程度のサンプル量が適切かを判断することも、装置を選ぶうえで重要です。
操作性・利便性で選ぶ
操作性・利便性は、長時間の測定作業をスムーズに進めるための重要な要素です。粒子径分布測定装置を選ぶ際には、以下の点を考慮しましょう。
- 操作画面が直感的であるか、専門的な知識がなくても操作できるか
- 設定やデータ解析が容易か
- 消耗品の交換や清掃が容易であるか、故障した際の修理がスムーズに行えるか
- 装置の大きさや重量、移動のしやすさ
以上の点を押さえ、操作性・利便性の高い粒子径分布測定装置を選ぶことがポイントです。
サポート・対応で選ぶ
製品の性能だけでなく、アフターサポートの充実度も重要な選択基準になります。
まずはメーカーや販売業者が提供するサポート内容を確認しましょう。技術的な問い合わせへの対応はもちろん、故障時の修理対応や定期的なメンテナンスの提供状況も重要です。また、教育研修やオンライン支援など、操作方法のサポートがあると安心でしょう。
導入後のサポート内容とレベルが明確に示されている業者を選ぶことで、安心して粒子径分布測定装置を使用することができます。
コストで選ぶ
装置の選択にあたり、予算は重要な要素の一つです。初期コストおよび継続使用でかかるランニングコストを考慮したうえで装置を選びましょう。
初期コストが低めの装置でもランニングコストが高い場合、長期的に見ると経済的負担が大きくなってしまうかもしれません。一方、初期コストが高めでもランニングコストが低い場合、長い目で見ると「安価」で済む可能性もあります。
耐用年数まで考慮に入れつつ、コスト面でなるべく負担のない装置を選びましょう。

















