形状評価の重要性
粒子径分布測定のほかになぜ形状評価(画像解析)が重要なのか
粒子径分布測定は、その名のとおり粒子径を評価する基本的な手法ですが、形状評価も重要です。
粒子形状は粒子サイズと同様に、流動性や充填性などに大きく影響します。また、粒子の形状は製品の見た目やテクスチャーにも関わります。特に食品や化粧品の分野では、粒子の形状が製品の品質に大きく影響するでしょう。
こういった理由により、品質管理を一貫して行うためには粒子径だけでなく形状評価も必要なのです。
形状評価は「動的画像解析装置(DIA)」を用いて行います。DIAは粒子径分布と粒子形状を、高い精度で解析できる装置です。DIAを使用することにより、製品の品質をより正確により効率的に管理することが可能となります。
粒子形状の測定が必要な分野
粒子形状の測定は医薬品、化粧品、食品、材料科学など、幅広い分野で必要とされています。
医薬品業界では、粒子の形状が薬の溶解速度や安定性に影響を与えるため、品質保持および品質管理のためには粒子形状の評価が欠かせません。また化粧品分野では、パウダーの粒子形状が肌への密着性や伸びの良さに影響を与えるため、形状評価が必要となります。
食品産業においても、製品の口溶けや食感を左右する粒子形状の評価は重要です。その他、材料科学の分野においても、粒子形状の情報が重要となります。
形状評価(動的画像解析)で何がわかるのか
形状評価(動的画像解析)では粒子径分布に加え、粒子形状の評価が可能です。具体的には粒子の長径や短径、周囲長から粒子の大きさ(面積や堆積)、形状を把握します。
動的画像解析を行うことで、粒子または物体の特性や性能を知ることができるのです。
粒子形状のパラメータ
粒子形状の評価を行うためには、以下の3つのパラメータが特に重要です。
円形度
円形度は、粒子形状測定でよく使用されるパラメータです。粒度粒子形状が完全な円に近いほど数値が高くなり、その値は「1」に近づきます。逆に不規則な形状の粒子では、この値は小さくなります。
摩耗する性質のある粒子の形状評価には、よく用いられる方法です。
アスペクト比
粒子の長径(長軸径)と短径(短軸径)の比率が、アスペクト比です。この値が1に近いほど粒子は正方形や円形に近く、値が大きくなるほど長手方向に伸びた形状を示します。
アスペクト比は、楕円形のような形の粒子と球体もしくは正方形に近い粒子を区別する際に用いられます。
包絡度
表面の荒さの評価や凝集した粒子の検出に用いられるパラメータが、包絡度です。包絡度は粒子の「包絡周囲長」と実測の粒子の周囲長の比で、この値が高いほど(1に近いほど)粒子が滑らかな形状であることを表します。

















