エマルジョン
エマルジョンとは(エマルジョンの定義)
エマルジョンとは、水と油のように本来混ざり合わない液体同士が、互いに分散して乳白色などの均一な状態になったものです。
エマルジョンは、水相と油相と呼ばれる二つの液体の混合物です。水相は水を中心とした液体で、油相は油を中心とした液体です。
水相と油相が互いに分散しています。これは、乳化剤と呼ばれる界面活性剤を使用することで実現されます。乳化剤は、水と油の界面張力を低下させ、互いに混ざりやすくする役割を果たします。
エマルジョン中の水滴または油滴の粒径は、一般的に1μm~100μm程度です。
エマルジョンの性質は、水相と油相の性質(粘度、密度、pHなど)、乳化剤の種類(親水性、親油性、HLB値など)、乳化方法(剪断力、温度、時間など)、エマルジョン濃度(水滴または油滴の体積分率)などの影響を受けます。
これらの性質は、エマルジョンの安定性、粘度、流動性、外観などに影響を与えます。
エマルジョンの具体的な例
- マヨネーズ(油と卵黄、酢などを乳化剤で乳化したもの)
- マーガリン(水と油、乳化剤などを混ぜて固体状にしたもの)
- クリーム(乳脂肪と水、乳化剤などを混ぜて泡立てたもの)
- 塗料(顔料と油、乳化剤などを混ぜて液状にしたもの)
- 医薬品(薬剤と油、乳化剤などを混ぜて液状または固体状にしたもの)
粒子径分布測定や形状評価をする目的
エマルジョンの粒子径分布測定や形状評価は、レーザ回折・散乱法(LD)や動的画像解析(DIA)装置が対応しています。
エマルジョンを粒子径分布測定する目的は、主に以下の通りです。
状態を把握する
エマルジョンは、水と油のように本来混ざり合わない液体同士が乳化剤によって分散された状態です。エマルジョンの状態は、粒子径分布によって大きく左右されます。粒子径分布を測定することで、エマルジョンの分散状態、安定性、粘度、流動性などの状態を把握することができます。
品質を管理する
エマルジョンの品質は、粒子径分布によって大きく影響を受けます。
例えば、マヨネーズでは、粒子径が大きすぎると分離しやすくなり、小さすぎると滑らかな食感が得られません。
また、化粧品では、粒子径が大きすぎると肌に塗りにくくなり、小さすぎると肌への浸透性が悪くなります。
エマルジョンの用途や目的に応じて、適切な粒子径分布が必要です。粒子径分布測定を行うことで、エマルジョンの品質管理を行うことができます。
製造・加工条件を最適化
エマルジョンの製造・加工条件は、粒子径分布に影響を与えます。例えば、乳化時間や乳化速度、乳化剤の種類や添加量などを変化させることで、粒子径分布を調整することができます。
例えば、マヨネーズの分離や粘度を調整したり、化粧品の肌への塗布性や浸透性を調整したり、医薬品の効能や安定性を調整できます。
このように、粒子径分布測定を行うことで、より適切な製造・加工条件を検討することができます。

















