【タイプ別】粒子径分布測定・形状評価の活用例
粉体
粉体の物理的な性質において、粒子形状は重要なファクターの一つです。円形度・アスペクト比・凹凸度などの形状解析を行うことで、これらの物性をより深く理解し、予測することができます。
塗料の隠蔽性、化粧品の肌触り、医薬品の溶解性などは、粒子径分布によって決まるため、製品品質の管理にも役立ちます。
例えば、セメントの場合、粒度分布が大きすぎると強度が低くなり、小さすぎると作業性が悪くなるという特徴があります。また、形状評価において粒子が球形に近いほど、強度が高く、流動性が良くなります。
スラリー
スラリーの粒子径分布は、粘度、流動性、安定性、分散性、処理性など、さまざまな性質に影響を与えます。粒子径分布測定を行うことで、これらの性質を理解することができます。より適した製造・加工条件を検討することができるほか、品質の指標として使用することができます。
用途に合った粒子径分布を設計することで、性能を向上させることができます。
エマルジョン
エマルジョンは、水と油のように本来混ざり合わない液体同士が乳化剤によって分散された状態です。エマルジョンの状態は、粒子径分布によって大きく左右されます。粒子径分布を測定することで、エマルジョンの分散状態、安定性、粘度、流動性などの状態を把握したり、品質を管理したり、製造・加工条件を最適化することができます。
例えば、マヨネーズの分離や粘度を調整したり、化粧品の肌への塗布性や浸透性を調整したり、医薬品の効能や安定性を調整できます。
スプレー・ミスト
スプレーやミストの品質は、粒子径分布によって大きく左右されます。
例えば、塗料の隠蔽性、化粧品の肌触り、医薬品の溶解性などは、粒子径分布によって決まります。粒度分布を測定することで、スプレーやミストの品質を管理することができます。
スプレーやミストの飛沫速度、蒸発速度、拡散速度なども、粒子径分布によって大きく影響を受けます。
スプレーやミストは、冷却、洗浄、塗装、加湿、殺虫などさまざまな用途で利用されています。スプレーやミストの粒子径分布を最適化することで、効率や効果を高めることができます。
エアロゾル
エアロゾルは大気中に漂う微小な粒子で、生成過程によって粉塵やミスト、ヒューム、煤塵などとも呼ばれていす。粒子径は0.001μmから100μmまでと幅があり、小さいものは肺胞まで届いたり大気中に遠くまで運ばれたりするため、人体や気候変動などにも影響しています。殺虫剤やインクジェットプリンターなど工業分野でも利用されています。
トナー
トナーは樹脂、顔料、ワックス、添加剤などで構成される微粒子で、熱を与えることで溶かし紙などに付着して印刷します。トナー粒径は5~15μm程度のものが印刷に適しており、小さければ小さいほど高解像度の印刷ができます。また、粒径が均一で小さいものになれば低温で定着することができます。

















