粒子径範囲とは
特性に影響を及ぼす「粒子径の範囲」とは何か
例えば粉体は微細な粒子の集合体であり、この粒子1つの大きさが「粒子径」です。粉体の多くは粒子径の大きさが一定ではありません。そこで必要となるのが「粒子径範囲」の測定です。粒子径の大きさの広がり(分布)を測定することで、サンプルの粒子径の大きさの範囲を知ることができます。
例えば「粒子径 10~100 ナノメートル」と表現されている場合、その物質の粒子径が最小10ナノメートルから最大100ナノメートルの間にばらつくことを示しています。
粒子径の範囲は粉体の特性に影響を与えるほか、流動性や凝集性、吸湿性にも関与するため、製品の品質管理や研究の観点で粒子径範囲の測定は欠かせません。
粒子径の単位
粒子径を表す際は、その大きさにより「マイクロメートル(μm)」、「ナノメートル(nm)」、「ミリメートル(mm)」、「サブミクロン」などの単位が用いられます。これらは粒子の大きさを示すのに必要な基本的な単位で、それぞれの定義は以下の通りです。
ミリメートル(mm)
1ミリメートルは、1メートルの1,000分の1です。これは、一般的に見える程度の大きさの物体を測定するのに使われる単位です。
マイクロメートル(μm)
1マイクロメートルは「1メートルの1,000,000(百万)分の1」「1ミリメートルの1,000分の1」です。「ミクロン」と呼ばれることもあり、細菌や人間の髪の毛の太さなど、微小な物体の大きさを表す単位として使われます。
ナノメートル(nm)
1ナノメートルは「1メートルの1,000,000,000(十億)分の1」「1ミリメートルの1,000,000(百万)分の1」「1マイクロメートルの1,000分の1」です。これは、分子や原子の大きさを測るのに使われます。
サブミクロン
サブミクロンは、1マイクロメートル未満を表す言葉です。粉体工学の分野では「サブミクロン粒子」といったような使い方をされています。
粒子径測定範囲と測定原理
粒子径を測定する範囲は、使用する装置や方法によります。通常、0.001μm(ナノメートル単位)から数千μm(ミリメートル単位)までの範囲の粒子径を測定することが可能です。
代表的な測定原理の粒子径の測定範囲は、概ね以下の通りです。
- レーザ回折・散乱法(LD):数十nm~数千μm(数mm)
- 動的光散乱法(DLS):数nm~数μm(数千nm)
- 動的画像解析法(DIA):数百nm〜数mm(~数十mm)
測定対象となる粒子径の範囲や精度、計測環境等により、測定方法を選択します。

















