ナノ粒子の基礎知識
ナノ粒子に関する基礎情報
ナノ粒子の合成技術について
ナノ粒子合成技術にはトップダウン法とボトムアップ法がありますが、粒子径の安定化を図ることを目的とする場合、原則としてボトムアップ法が採用されます。粒子径が安定化すれば材料の特性や反応性も安定化。ひいては、最終製品の品質安定化にもつながります。とりわけ医薬品や化粧品、バイオマーカーなどの分野では、ナノ粒子系安定化が重要なテーマの1つになるでしょう。
ナノ粒子の測定方法について
ナノ粒子の主な測定方法は、動的光散乱法(DLS)、電子顕微鏡法、ナノ粒子トラッキング解析(NTA)、小角X線散乱法(SAXS)の4種類です。それぞれの特徴は異なるため、導入に際しては原理や用途を確認し、適切な装置を導入する必要があります。目的に応じて粒子の適切な解析を行うことで、最終製品の品質向上や安定化が期待できます。
ブラウン運動を利用した粒子径測定について
ブラウン運動を利用した粒子径測定は、溶液中のナノ粒子の動きの速さを測定し、粒子径を推定する技術です。主に動的光散乱法(DLS)が用いられ、医薬品、化粧品、食品・飲料などの製品の品質向上や安定化に貢献しています。